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越智康貴 越智康貴
越智康貴

花と夢 vol.30

越智 康貴

花と夢 vol.30

越智 康貴

この記事は
・1/11 山羊座新月
・ひとりとみんな
・年始の日記
の3本立てでお送りします!


1/11 山羊座新月

 1/11 21時前に山羊座のエリアで新月。
 新月は、物事を”スタート”させるのに適している、なんて言われています。山羊座は”大志”というキーワードを持っています。それから社会との結びつきや、組織的な評価を望む気持ちなどのイメージがあります。それから、この新月は”創造性”の領域で起きます。

 ものすごく簡易的に言えば『大志を持って創造性を発揮し、物事をスタートさせるのに適した日』だと思います。”創造性”には、与える愛情なんかも入っています。
 目標の具体的な設定と、実際に手を動かしてしまう、ということが大切だと思います(ブーメラン)。

 さらに詳しく見ていくと、上記に関連して”自己価値の再発見と、それを遮る対人関係の整理”が大切な印象です。
 目標に対しては、予期していない唐突な変化が手助けになってくれるかもしれません。

 この1月は、大きな切り替わりのポイントが3つほどあるように思えます。自己変容の衝動に大きく働きかけられる。
 個人的な体験を通しての解釈なのですが、星占いは、個人の潜在能力や衝動と、それを発揮する時期を読むのに適した占いだな、と思っています。
「太陽が出ていて気持ちがいいな」程度に、目には見えていないけれど惑星が影響してくる、というイメージ……。

 1/5から、個人個人の闘争心の向かう先が社会や組織に向かいそうです。
 1/21から数ヶ月間、特に双子座、天秤座、水瓶座の方々は生き方そのものが大きく変化する予兆を感じ取れるかもしれません(誕生日が”ギリギリ双子座になった日”などの人はより強い影響が)。
 それ以外の星座の方々にとっても、生き方そのものではないかもしれませんが、感情の出目が変わるかと思います。
 1/27からは物事の進むスピードが、今までよりも早くなると思います。


ひとりとみんな

 今年は、なかなか強烈な年明けでしたね(戦争も含め)。

 自由とは、平等とは、組織とは、一体どういうものになっていくんだろう、と考えています。
 それから、みんなひとりの人間で、個別性を持っていて、けれど同時に全体性というものも個々人に内在しているのだと改めて噛みしめました。
 占いが好きで、(ほとんどしないのですが)ごく稀に自分自身のことを占ってみると、社会を占ったそれとものすごくシンクロした内容が出てくることが多いです。
 そんな時にも、自分自身に内在する全体性というものに思いを馳せてしまいます。
 それから、考えではなくて、考え方そのものを変えてしまうには、どうしたら? と考えています。

 スピノザという哲学者がいます。彼が提唱している哲学がとても好きなのですが、実践を伴わないと理解が難しい為、ライフワーク的に少しずつ関連書籍を読んだりしています。
 提唱しているもののひとつに『神即自然』という考え方があります。
 唐突に神様が出てくると「うっ」となる方もいらっしゃると思うのですが、ここで語られている神様は、罰などを下すいわゆる人間の形をしたそれとは違い、もっと自然的というか、宇宙そのもののようなものです。
 さらに僕たち(生きとし生けるものもそうでないものも)は、”神が変状したもの”だとされています。
 哲学者の國分功一郎さんによる『はじめてのスピノザ』(講談社現代新書)が、すごく面白くて明快でオススメです。
 途中、神様をシーツに喩えて、シーツにできたシワがさまざまな形態に見える、というように書かれていました。
 そのページから僕自身は(本質的な部分とは違うのですが)、海という生死混合の世界にいて、そこに上がる波飛沫のごく小さな一粒として自分自身を認識していると思いました。
 認識できた時には個別性を理解できるけれど、その途端に全体性、つまり”自分自身も海そのもの”ということは忘れてしまう、と思いました。

 まわりくどい言い方になってしまいましたが、全体性ということに興味があって、まるで関わりがないような人とも同じ海のなか、というか、海そのものとして存在しているのではないか、ということを考えています。


年始の日記

 今年は年明けすぐには仕事が入っておらず、例年よりもスロースタート。
 華道家元池坊で”いけばな”を習っているのですが、5日に、京都にある池坊会館での初生けに参加しました。仕事という感じではないのですが、花初め、という日。
 前日に制作をして、当日には講評があり、その後、新年会。多くの方々の作品が見られて、充実した日でした。
 写真ではなかなか伝わらないのですが、空間そのものを緊張させて鋭利にすることが面白くて、もっと追求したいと思っています。

 東京から手荷物で着物を持っていきました。忘れ物がひどくて、てんてこ舞いになりつつ、なんとか着て、事なきを得た一日。
 女性の着物の資料はたくさん見かけるのですが、男性の着物に関しては、本当に情報が少ないというか、すごく一流っぽいものが多くて、困ってしまいます。和服と洋服が入り混じる時代背景の映画を観ていると、男の人は特に着物の着方がめちゃくちゃで面白くて、「生活そのものならそうなるよね」と思うことが多いです。
 スーツのようにビシッと着るのも素敵だけれど、だらしない着方も参考になるものがあるといいのにな、とよく思っています。


お読みいただきありがとうございます。
少しずつ更新します。

越智

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