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越智康貴 越智康貴
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花と夢 vol.26

越智 康貴

花と夢 vol.26

越智 康貴

この記事は
・雑記 "『心』ってなんだろう⁡"
をお送りします!


『心』ってなんだろう

 11月はあまり更新できませんでした。そんな予感だったので、前回は特大号『うらないでおもてなし2024〜こんなのはじめて物語〜』という2024年上半期のうらないをお届けしました(気になる方は、ひとつ前の投稿を是非!)。
 大量の仕事をこなしていた、ということもあるのですが、その他の時間が半ば寝たきりみたいな生活になってしまって(……元気なのですが)。よくない表現ですね、すみません。

 アンケートをご応募いただいた『花と夢』は、鋭意製作中です。追加分もほとんど描き終わり、まもなく、まもなくと言いつつ、12月中に完成させたい……。お待たせしてしまっていますが、うらないが主軸になっているので、必要なタイミングで届くことになるといいな、と思いながら制作しています(すみません)。

『花と夢』用の挿画

 周りを見渡すと、11月は怒涛の日々を過ごした方々も少なくないのではないかな? と思います。みんな適度に身体も心も休ませられていたらいいなぁ、と遠くから思っています。「それどころじゃないヨ」という感じなのも、わかるのですが……。
 今、自己価値と、それを遮るものとのバランスの取り方が、個人的に気になっているキーワードです。

『心』と言うと、どこか深淵さを伴って、掴みどころのない、得体の知れない(けれどそこにある)もののように思えるけれど、実は身体と同じく、ただのバランスを取るための機能なんじゃないかな? と思うことがあります。壊れてしまわないようにするために。
 どんなに言葉を尽くしても、その意味を固定したり閉じ込めたりすることはできないんだと思いつつ、無意識そのものにダイヴする気持ちで言葉にしてみます(無理だけれど)。
 馬鹿っぽいけれど……、心以前に、何が自分の”反応”を呼び起こすのか、ということを探ろうとしているのかもしれません。"反応"が心の手前にある気がしているからです。

 最近は「安心ってなんだろう?」と、"何かが苦しいんだけれど原因は特にない曖昧な状態"で過ごしていました。
 それで、いつもぼんやりとしてしまい、更新も滞り……(言い訳)。
 このままではいけないなぁ、と重い腰と軽い尻を上げて、もう少し奥のほうまで覗いてみることにしました。この漠然とした不安はどこから来るんだろう? と考えてみました。『心』という調整機能のメンテナンスです。

 不安を感じる要素よりも、安心を得る領域を考えてみます。読んでくださっている方々にも、当てはまる部分もあるかも?
 書き出してみると、少しだけ客観的な視点を持てるので、下記の領域や衝動について、気になる方はちょっとした参考にしていただけたら嬉しいです。「参考に……なら…な……?」と思われるかもしれませんが、何か啓蒙したり励ましたいわけではなく(基本的に、誰ひとりとして、人や人生をわかっているとは思えないから、いつも啓蒙に違和感があるからです)。

 ざっくり分けると12個の領域です。

 自分らしくいること(自我)/食べ物や持ち物、それを手に入れるためのお金(所有)/教育や言語コミュニケーション(日常)/家族や心の内のプライベートスペース(居場所)/何かを作ること、愛情を与えること(創造性)/人からの頼まれごと(任務)/他人との関係性(契約)/性的なことや近い人間の財産(贈答)/遠いところへ行くことや遠い思想、宗教から(旅)/社会での顔やキャリア(達成)/仲間や平等であること(組織)/無意識とのつながり(夢)

 さらに10個の衝動が、時期によって、環境によって、抱えているものによって、その領域に色付けをします。

 無意識のなかにある自分らしくありたいと願う衝動/安心を感じる場所や無意識そのもの/知性が働く場所やコミュニケーションの取り方/よろこびの感じ方と表し方/怒りや闘争心/可能性を感じるもの/自分を秩序だてるもの/革命的な変化/自己犠牲/作り直すこと

 冷静に、自分が持っているもの(物質的なものに限らず)をテーブルに全て出して並べ直してみます。いつもは並べるに任せて眺めているだけなのですが、ひとつずつ手に取って名前をつけ、またしまっていきます。
 まもなく自分の状態が薄ぼんやりと、でも並べる前よりも具体的に浮かんできます。
 僕自身は今、自我や日常に作り直しが起きている状態で、それに伴い、居場所に可能性が出てきている反面、所有に対して自分を秩序だてる必要に迫られているんだな、とわかります。それが不安の大部分を占めています。
 それから、自我や日常の作り直しで大きな変化がありそうだから、すごく怖いけれど、同時に今までの自分だけにとらわれない解放的な状態へ変化していけるような期待もあるんだな、ということもわかります。
 解決策ではないのですが、焦りが少しだけ減り、回復を待つ気持ちに余裕が出ます。

 具体的な原因のない悩みや恐怖なんて、点で存在しているものが連なって"状態"となっているようなものなのではないかな? と思うので、わかったところでまた暫時傾刻のものなのだとは了解しているのですが、束の間の安息のために言葉に頼りたくなる今日この頃。

 本当に雑記でした。 


お読みいただきありがとうございます。
少しずつ更新します。

越智

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