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越智康貴 越智康貴
越智康貴

花と夢 vol.10

越智 康貴

花と夢 vol.10

越智 康貴

今回は落書きです。書き終わってみたら、落ち込んでいたり、環境の変化が起きて(または起きる予定で)‌少し不安になっていたりする方向けなのかな? という文章になりました。「わい、めっちゃ元気やで〜!」という人は、読んでもつまらないかもしれません。

BRUTUS CREATORS HIVEでは、ご応募いただいたアンケートを独自に解釈したものを、写真と文章に展開した作品を制作しようと思っています(詳しくは花と夢 vol.1 にて!)。募集開始は"まもなく"を予定しています(アンケートフォームの最終調整中……)。‌


 そんな言葉があるのかはわからないのですが『反復修正』という現象に興味があります。「あぁ、またやっちゃったなぁ」と思わせられる出来事が姿や形を変えて何度も繰り返し目の前に現れることを、そう呼んでいます。

 数年前に、風の時代、風の時代と一時的に騒がれていましたが、2023年の3月から本格的な前触れというか、リハーサル的にそれが加速したな、という気配を色濃く感じています。どんなことかを簡単に書くと、誰もが、人や物や出来事に縛られずに、より『個人』として生きていくことを目指すような、それでいて『友愛』という意識も携えていくような、そんな時代精神なんじゃないかと思います。
 
 もしかすると、ただ僕の願望を、自分を取り巻く世界に投影してしまっているだけかもしれないのですが、確かに上記のような手応えがあります。
 深く一体化していた他人(家族、恋人、友人、仕事仲間)を自分自身からベリベリと剥がしていくような、心の底で願っていた「こうやって生きたい」という願いが思わぬかたちで現実化してしまうような(またはその無意識的な願いに気がついてしまうような)手応えです。そうやって、多くの人がひとりの人間として立つ、ということをはじめることで社会全体が大きく変わってしまうような、そんな予感がしています。

 もちろん何の根拠もない絵空事なのですが、少なくとも僕は『反復修正』的な出来事が訪れたときに、今までとは違った衝動が湧き上がり、新しい選択をできた! と思うことが増えました。
 良い、悪い、という話ではないけれど、それに対して言い知れぬ高揚があり、持続しています。

 具体例を挙げると意識がそっちに固定されてしまう気がして、全てを抽象的な書きかたにしてしまいましたが、これを読んでくださった方々にも何かしらそんな出来事が起きた、または起きるんじゃないかな、と思っています。

 自分自身と一体化していたものを引き剥がす行為は、時に激しい苦痛を伴う場合があると思うのですが、そんな時にここに書かれていたことを思い出して「より自分らしく生きていくための過程なんだな」と、ほんの少しでも癒される人がいたらいいな、と思って書きました。
 これは予言でも達観でもなく、公衆トイレにある落書きのようなものです。


髪切ったらどうしたらいいかわからなくなった

少しずつ更新していきます。
お読みいただきありがとうございます。

越智

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